Elysium

ネタ帳

A.B.O.G

華やかに幕を上げたブルマの誕生日パーティーは予想外のゲストによってとんでもない混乱を極めた。
けれど終わり良ければすべて良し。今、ブルマはとても幸せな気分に浸っていた。

「アンタが私の為に誰かに腹を立てて一生懸命戦ってくれたなんて…初めてよね。うふふ♪」
それはお前が知らないだけで正しくは違う。他にも同じような場面があった。
ベジータは言いそうになったが、言うとまた面倒なので絶対に言わないでおこうと思った。
「それにしても悟飯くんとビーデルさんに子供が出来てたなんてビックリよね!でも結婚してるんだから当然と言えば当然かな?あの孫くんですら子供が出来たんだもん。」
ブルマにとってはカカロットが子供を作った事の方が悟飯が子供を作ったことよりも意外だったらしい。
わけがわからんとベジータは疑問に思う。ブルマが意外に思うことの方が逆に意外だと思うからだ。
「あいつも男なんだ。目の前に好みの女が現れれば抱きたいと思う事が一度や二度有ってもおかしくないだろ」
まあ、実際に行動を起こすかは別の話だが……。
勇気も必要ではあるし。
ベジータは初めてブルマと体を重ねた時の事を思い出して頬を染めた。
本当に…あの頃は勇気がいったものだ。
「あら、可愛い。その顔好きよ」
「……。」
「きっと私の事が好みだって言っちゃった事が恥ずかしいのね」
「ちがっ……。」
「違うの?」
「〜〜〜」
どうしてこの女はいつまで経ってもあの頃のように自分の都合の良いように物事を解釈するのか。
それをハッキリと否定出来ない自分が存在するのも少し不愉快だ。
「もう〜折角良い雰囲気だったのにまたそうやって剥れるんだから」
クスクスと笑うブルマは今年で45歳になった。
本人はパーティーの最中38歳と言い切っていたがもっとサバを読んでも皆にはわからないのではないか?
素直にそう思う。いつまで経ってもブルマはベジータにとって若い時のままだ。
心も、そして身体も…。
「あらやだ。盛り上がってきちゃった?」
「誘ったのはお前だろう?」
「ふふ、そうかもね」
瞼を閉じたブルマの唇にそっと口付ける。

子供か…
ブルマにはまだ産む力があるだろうか?
見た目は若くとも内まで同じとは限らない。
でも…。抑え切れそうにないとベジータは自分の体の変化を感じそう思った。


Happy Birthday Bulma...!


おわり


ーーーーーーーーーー
神と神の続編が放映予定!?
楽しみですね!本当楽しみ!
次はベジータがゴッドになって欲しいな…。

A.B.O.G=After Battle of Godsの略