Elysium

ネタ帳

宇宙人拾った

サイヤ人との戦いで死んでしまった仲間たちを生き返らせる為にナメック星に旅立ってから約一ヶ月半後、やっと地球に戻って来れた。
同時に、フリーザってヤツの所為でナメック星が爆発しちゃったから住む場所を無くしたナメック星人も家に泊めてあげる事になった。
あ、それと、あの男…ベジータも。
ナメック星では危うくアイツに殺されそうになったけど、それはもう過去の事だし心根の優しい私にはアイツ一人だけ捨て置くなんて出来なかった。
だって可哀想じゃない!帰る星もない、頼れる仲間もいない、そんな状況で殆ど何も知らない地球に放ったらかしにされるなんて!
それにヤケクソになって地球を破壊して回られても困るし…
大丈夫。うちには沢山部屋があるし、嫌ならロボットたちにでも相手させて自分は近づかなければいいだけ。
だけど、それにしてもアイツのあの態度ときたら!自分の立場わかってるのかしら?ふざけんじゃないわよ!全く。

事の始まりはこう。サイヤ人は自然環境に近い庭で過ごせるナメック星人とは違って、身体の構造が地球人に近い。それは昔、孫くんと旅をした事で確かだと言える。
違うのは地球人にはない尻尾がある事と満月を見たら変身すること。あとはやたらと大飯喰らいだという事くらい。
だから、この優しいブルマさんがアイツにナメック星人たちがいる中庭よりも住みやすい環境を提供してあげようと特別に部屋を用意してやったわけ。
どうせ孫くんと一緒で、この地球でも修行やら何やらで直ぐに体も汚すんだろうと思って、バスルーム付きの部屋を選んでやった。
小腹が空いた時には、わざわざダイニングまで足を運ばなくてもいいように簡単な調理設備と冷蔵庫も付けてやった。建築ロボを使えば一時間も有れば工事も終わるしね。これくらいとっても簡単よ。
なのにアイツときたら…!!

「フン、所詮地球の文明レベルなどこの程度のものか」
「なっ!?それが他人の世話になる人間の態度?有難う御座いますぐらい言いなさいよ」
「お前が勝手に俺をここに連れてきただけだろ。住んでやるんだから有難く思え。地球の女。」
「私の名前はブルマよ!名前を呼びなさいよ!失礼ね」
「悪趣味な名前だぜ」
「〜〜〜!!」

あれは歩く非常識だわ。非常識な人じゃないわよ人じゃ。非常識が人型になってるだけ。
絶対に教育が必要だわ。ちゃんと教育して真人間に生まれ変わらせなきゃ。

やるわ。やってやるわ!
待ってなさいよ!ベジータ!!